宮原が石川から三冠奪回!「攻める全日本の中心はオレ」
「プロレス・全日本」(27日、両国国技館)
秋山準社長就任後2度目の両国国技館大会が、昨年11月の前回大会の6522人を上回る6550人の観衆を集めて行われ、三冠ヘビー級選手権試合で、挑戦者の宮原健斗が5月に防衛8度の長期政権を止められた石川修司から王座を奪回した。
宮原は、身長195センチ、体重130キロの“大巨人”石川の肉弾戦にまたも大苦戦。打撃で圧倒されただけでなく、スプラッシュマウンテン、変形ファイヤーサンダー“宮原殺し”などの大技を次々と浴びて何度もピンチに陥る。
それでも、ゾンビのように立ち上がる驚異の粘りを発揮。最後はフラフラになりながらもヒザ蹴りを交わして逆にヒザ蹴りのブラックアウトを連発し、必殺のシャットダウンスープレックスホールドにつないで逆転勝利を収めた。
全日本の至宝を取り戻し、前回に続いて両国大会のメインを飾った宮原はファンに向かって、「全日本プロレスはますます高みを目指して、さらに攻めていきます。その攻める全日本の中心はこのオレ、プロレス界で最も最高の男、宮原健斗」と宣言。何度もファンに「最高」の言葉を求め、最後は「全日本プロレス最高」と叫んで締めた。
インタビューでは「本当にプロレス界で最強という言葉がぴったりなチャンピオンだったと思います。そんなチャンピオンだったから、ボクの100%以上の力を使わないとあの人からもぎ取ることはできなかった。過去、一番最高だったと思います。宮原健斗は」と、石川を称賛。この日、会場内で発表された今後の日程では大会場での開催が増えており、「全日本プロレスは大きな箱に挑戦していきます。挑戦だけれども、全日本プロレスのあるべき姿だと思っている。さらに全日本プロレスは盛り上がるでしょう。そんな全日本で埋もれたくないんで、今日、チャンピオンになれて最高です」と、王者として上り調子の全日本を引っ張る自覚を示した。
今後の防衛戦の相手については、「今の全日本プロレスって、気を抜いたら誰が来るか分からない。今日の試合のラインナップを見たら、誰でも来れるような立ち位置にいる。気は抜けない。誰でも来いやって感じです」と言葉に力を込めた。