「プロレス・新日本」（１７日、後楽園ホール）

　ＮＥＶＥＲ無差別級王者の鈴木みのるが、後藤洋央紀の挑戦要求に憤慨。観客の前で若手レスラーの頭髪をバリカンで刈り上げる暴挙に出た。

　この日、鈴木は飯塚高史、タイチと組み、後藤、石井智宏、矢野通組と対戦。場外でのラフファイト、セコンドのＴＡＫＡみちのくも介入する乱戦で主導権を握ったが、最後はタイチが後藤のＧＴＲで仕留められた。

　試合後、かねてから鈴木の王座に挑戦を要求し、１１日の福岡大会では頭髪をかけることまで宣言した後藤がマイクを持つと、「何度でも言うぞ、そのベルトに挑戦させろ。この髪かけてやってやるぞ。仲間がいないと何もできねえのか。逃げるな！」と、挑発的な言葉で鈴木に再び挑戦を猛アピール。これに鈴木は激怒し、後藤に襲いかかると、なんと手にしたバリカンで後藤の髪を刈ろうとする暴挙に出た。これは寸前で周囲に制止されて事なきを得たものの、鈴木は怒りの矛先は若手レスラーへ向け、観客の悲鳴が響き渡る中で丸刈りにしてしまった。

　鈴木はインタビューでも、「あの野郎、何と言った？言ってみろ！」と、報道陣の胸ぐらをつかんで詰問するなど大暴れ。「逃げるだ？オレは逃げも隠れもしねえぞ。オレが持つ王様の星は、後ろに進む駒はねえんだ。前に進むことしかできねえんだ」などとほえまくり、報道陣の髪までバリカンで刈ろうとするなど大荒れだった。