村田諒太はネリ陣営に激怒「訴訟起こせるなど厳罰化を」
「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(1日、両国国技館)
同級1位の挑戦者・山中慎介(35)=帝拳=が4度のダウンを奪われ、2回1分3秒TKOで前王者のルイス・ネリ(23)=メキシコ=に敗れた。198日ぶりに迎えた因縁の再戦で雪辱を果たすことはできなかった。
テレビ解説を務めたWBA世界ミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=は、「僕も相手が(ミドル級で2・5キロオーバーの)75キロやったらやりたくない。でも興行をつぶすわけにもいかないし、逃げられない。その中で戦う男と、体重オーバーして勝ってる男とどっちがかっこいいか。ボクサーだからわかる恐怖に負けずに戦った山中さんはかっこいい。それだけ」と敗者となった先輩をたたえた。
一方、前日計量でリミットオーバーを犯したネリ陣営には怒り心頭で、「山中さんは減量が絶対きつかったと思うし、見ていて耐久力が落ちているのもわかった。その上、相手は1階級以上上の体重つくってきて、パンチ力も耐久力もマイナスな方向に走った」と眉間にしわを寄せた。
「計量のルールを厳正化しないと、どっちにしろ、しこりが残る。計量オーバーして興行にならないようになるなら、訴訟でも起こせるとか、システムを変えないと。何かを起こしたら厳罰化するとかしないと(ボクシングが)衰退してしまう」と怒りが収まらない様子で訴えた。