井上の一撃にWBSSプロモーターべた惚れ「階級超え、世界最強のパンチャー」
「ボクシング・WBSS1回戦、WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(7日、横浜アリーナ)
王者・井上尚弥(25)=大橋=が階級最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」の1回戦に臨み、同級4位で元同級スーパー王者のフアンカルロス・パヤノ(34)=ドミニカ共和国=に初回1分10秒でKO勝ちした。WBSSのプロモーター、カレ・ザワーランド氏は井上を「階級を超えて、世界最強のパンチャーであると確信しております」と絶賛した。
井上と並んで会見に出席したザワーランド氏は「彼のパンチは爆弾で、爆弾が着弾し、大きな波、ショックウエーブが起きた状態だと思います。素晴らしいパフォーマンスでした」とまくし立てた。さらに、「ただの1勝ではなく、パヤノとの対戦だったことも大きかったと思います。元チャンピオンであり、試合前は井上選手にとってこれまでで、最大の試練になるのではないかと予想されていた試合だった。パンチ1発で終わらせたのはすばらしいことだと思います」と偉業をたたえた。
70秒という試合時間もあって、決着後に「5回、試合を見させていただいた」という同氏は「(アンソニー・)ジョシュア、(デオンテイ・)ワイルダー、(ゲンナジー・)ゴロフキン、カネロ(サウル・アルバレス)と比べたとしても…」といった名だたる強豪たちの名を挙げ、「階級を超えて、世界最強のパンチャーであるとい確信しております」と“怪物”の一撃に惚れ込んでいた。