令和初のボクシング王座戦は源が激闘ドローで2度目防衛!阿部麗也は新元号初の王者逃す
「ボクシング・日本フェザー級タイトルマッチ10回戦」(1日、後楽園ホール)
令和初のタイトルマッチは、王者・源大輝(28)=ワタナベ=が同級1位の挑戦者・阿部麗也(26)=KG大和=と0-1で引き分けて2度目の防衛に成功。新元号に酷似した名前を持つ阿部は令和初の王者となるチャンスを逃した。
挑戦者は11連勝の快進撃で指名挑戦者に登り詰めただけでなく、世界ランクでは自身より上位に位置し、自ら「天才」と称するなどビッグマウスでも知られる強敵。源はスピード豊かなサウスポーから繰り出す相手の手数を浴びながらも前に出てプレッシャーをかけ、初回と2回に右の強打をタイミングよくヒットさせてダウンを奪い、5回終了後の公開採点では3者とも48-45とリードした。
だが、「ダウンを奪った後、力んでしまった。倒せると思った」と、中盤以降からは阿部の連打を浴びる場面が増える。8回にも相打ちの右でぐらつかせたが守勢に回る場面が目立ち、最終回には一方的に無数の連打を浴びながらも何とか耐え抜いて引き分けに持ち込んだ。
リング上では左目の周りを大きく腫らせながら、「阿部選手、ビッグマウスに何も言い返せないぐらい強かったです。自分の中では負けたと思います」と、相手の実力をたたえた源。今後については、「ドローなんで阿部選手ともう一回やりたい。必ず、今年中にしっかり白黒つけたいと思います」と決着戦を熱望した。