三沢没後10年追悼興行、超満員札止め ノアで緑のマットが限定復活
「プロレス・ノア」(9日、後楽園ホール)
ノアの創始者で2009年6月13日に亡くなった三沢光晴さん(享年46)の没後10年となる追悼興行「三沢光晴メモリアル2019inTOKYO」が行われ、観衆1710人が集まり、超満員札止めとなった。
ノアは今年3月に三沢さん時代から続いた団体のロゴを変え、リングのキャンバスを三沢カラーの緑から白に変えたが、この日は緑のマットが限定復活。試合前のセレモニーでは、三沢さんの入場曲「スパルタンX」が流れ、リングアナウンサーが「赤コーナー…」と三沢さんの名前をコールすると、無人のリングに緑の紙テープが無数に投げ込まれた。
メインのGHCヘビー級選手権の前に行われたセミファイナルでは「三沢光晴メモリアルマッチ」と題して、現在の“ノアの象徴”丸藤正道と、10年前の三沢さん最後の試合でタッグパートナーを務めた潮崎豪が、シングルマッチで対戦した。
丸藤は三沢さん風に襟が長いガウンのコスチュームで入場。試合は互いに、三沢さんをしのばせるエメラルドフロウジョンやローリングエルボーなどの技を繰り出す熱戦。最後は潮崎が17分6秒、豪腕ラリアットから片エビ固めで勝利した。潮崎はマイクを持ち「ノアを世界一の団体にする」と、三沢さんの特大パネルが設置された会場で、方舟の復興を誓った。
三沢さんの命日にあたる13日には、エディオンアリーナ大阪第2競技場で「三沢光晴メモリアル2019inOSAKA」が行われる。潮崎はGHCタッグ王座戦に出場する。「三沢さんの命日に防衛戦をすることに運命を感じる」とV2を誓った。