内藤、インターコンチ奪還 初2冠、東京D初合唱「オカダを倒した上でやる」

 「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)

 IWGPインターコンチネンタル(IC)選手権が行われ、挑戦者の内藤哲也(37)が、王者ジェイ・ホワイト(27)を33分54秒デスティーノからの片エビ固めで撃破し、王者に返り咲いた。古傷の左膝を集中攻撃されるなど防戦の展開だったが、大会前に掲げた“逆転の内藤哲也”を有言実行。5日にはIWGP王者のオカダ・カズチカと、史上初の2冠を懸けて激突する。

 死闘を制した内藤だったが、わずか1分でインタビューを引き揚げた。再びインターコンチ王座を手中に収めたものの、あくまで標的は5日のダブル王座戦。「お客さまが『内藤おめでとう』と言ってくれてうれしいよ。でもさ、これを獲ることだけが今回の目的じゃないから。まさに、トランキーロ!焦るなよ」。前のめりになるファンやマスコミをけむに巻き、早くも次戦へ臨戦態勢を整えた。

 「逆転の内藤哲也」。自ら標ぼうしたテーマを体現するような激戦だった。前半は左膝を集中攻撃されるなどほぼ防戦一方。裏4の字固めでギリギリまで追い詰められたが、何とか持ちこたえると息を吹き返した。度々介入してきたセコンドの外道を急所蹴りで一蹴。最後は裏フランケンシュタイナーからのデスティーノ、さらに完璧なデスティーノを決め、昨年0勝2敗の難敵をマットに沈めた。

 オカダ、飯伏、ホワイトとベルト戦線にいる4人の中で唯一無冠のまま年を越した内藤だが、頂点に近い位置にいることはファンの支持率の高さが物語る。以前インターコンチ王者だった頃から「歴史に名を残したい」と史上初のIWGPとの2冠を真っ先に提唱してきた。ようやく初の両王座戦が実現するが、後乗りのやつらに“漁夫の利”で達成させるわけにはいかない。

 「あしたの対戦相手はどっちかな?俺の予想はオカダ、理想もオカダ」。第一関門突破後に“指名”していた通り、18年1・4東京ドームのメインで敗れている宿敵との頂上決戦に決定。メイン後に再登場し、敵の目の前でマイクを握った。「史上初の偉業、東京ドームで(自身)初めての大合唱、オカダを倒した上でやる」。歴史を塗り替えるまで秒読み段階。高揚感ももはや制御不能だ。

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