引退のライガー、天国の橋本真也さんに報告「俺もレスラー生活終わったよ…」
「プロレス・新日本」(5日、東京ドーム)
獣神サンダー・ライガーの引退試合が行われた。これがラストマッチとなるライガーは、若手時代のライバルだった佐野直喜(54)とタッグを組み、現IWGPジュニア王者の高橋ヒロム(30)、リュウ・リー組と対戦。試合は12分16秒、ヒロムのタイムボムからの体固めでライガーが3カウントを奪われた。試合後の会見では故橋本真也さんらの名前を挙げ、「俺もレスラー生活が終わったよ」と引退を報告した。
長くジュニアヘビー級の象徴として活躍した獣神が30年以上のキャリアに別れを告げた。試合後の会見では「なんの悔いもない。本当に引退するのかな?そういう声が聞こえたら100点満点」と胸を張った。
現ジュニアトップ戦線の2人が最後の相手となったが、「僕は(若手時代に)佐野さんとの試合で先輩から『あんな試合してたらいつか死ぬぞ』と言われていたが、今僕が彼らの試合を見ていると『本当にいつか死ぬぞ』と思ってます。一昔前の新日本ジュニアと今の最前線の2人の新旧ジュニア対決で、これからの新日を占う試合。そういった意味でこれからの新日の未来は明るい」と、ヒロムとリーをたたえた。
さらに、「それから天国にいる橋本真也選手に『俺もレスラー生活終わったよ』と言いたいですね」とポツリ。かつて階級を超えて対戦したこともあり、05年に急逝した盟友の名を挙げた。
「(会見場の)後ろに息子の(橋本)大地が来ているので思わず橋本真也の名前を口に出しましたが、色んなレスラーが僕の前にいてくれたました。エディ・ゲレロ(故人)、(ディーン・)マレンコ、ブライアン・ピルマン(故人)、ワイルド・ペガサス(クリス・ベノワ=故人)、そういった選手も祝福してくれてるんじゃないかと思います」と、ともにジュニア戦線を盛り上げた恩人たちの名前を挙げ、「本当にいい思い出ばかり。みなさんありがとうございました」と現役生活に別れを告げた。