さらばライガー、引退試合玉砕も充実感 「31年間、ありがとうございました」
「プロレス・新日本」(5日、東京ドーム)
獣神サンダー・ライガーが最後の引退試合を行い、佐野直喜(54)と組んだタッグマッチで高橋ヒロム(30)、ドラゴン・リー改めリュウ・リー(24)組に敗北。「何の悔いもない」とライガーとして31年、正体の山田恵一(55)としては36年のレスラー人生にピリオドを打った。6日の東京・大田区総合体育館大会で引退セレモニーが行われる。
“世界の獣神”が惜しまれながらリングから去って行った。最後の試合を終えたライガーは「平成元年、この東京ドームでプロレスラー獣神サンダー・ライガーは生まれました。そして今日、この東京ドームでプロレスラー獣神サンダー・ライガーは終わりました。31年間、応援していただきましてありがとうございました」と、ファンに感謝しながら別れを告げた。
最後の試合は同期入門で切磋琢磨(せっさたくま)したライバルの佐野と組み、現在のジュニアヘビー級の頂点に君臨するIWGP同級王者ヒロムとそのライバルのリー組を迎撃。ライガーはヒロムにつり天井固めなどの得意技を繰り出す全開ファイトで観衆を歓喜させた。
一時は掌底からの垂直落下式脳天砕きで追い込んだが、最後はヒロムのTIME BOMBで玉砕。ヒロムからは「あなたが作ったジュニア、オレたちが頂点まで上げていきます」と誓いの言葉を送られた。
「チャンピオン、ヒロムの強さ。二枚も三枚も上手だった」とかぶとを脱いだライガー。「正面からぶつかって粉々に砕かれた。悔いはないでしょう。何も思い残すことはない」と充実感をにじませた。
山田恵一が漫画「獣神ライガー」の主人公に変身して31年。新日本プロレス一筋にジュニアヘビー級を隆盛に導き、ヘビー級選手とも名勝負を繰り広げた。シューティングスタープレスなどの独創的な技を編み出すなど、海外からも尊敬を集める存在となった。
この日は生みの親で漫画家の永井豪氏も来場。「山田選手」と正体を明かして笑いを誘いながら、「『オレにかぶらせてくれ』と言ってくれて、情熱と熱意がうれしくてお願いしました。31年もの長い間活躍していただけたのは本当にうれしい」とねぎらいの言葉をかけた。ライガーは「よかったと言っていただいて、肩の荷が下りた」と感激した。
脳腫瘍と盲腸での長期欠場はあるものの、選手寿命に関わるようなケガはない。理想的とも言える最後を迎えたことに、「これだけ頑丈に生んでくれた母に感謝です」と話した。今後もマスクはかぶり続けるという獣神。その雄姿はプロレスファンの心にいつまでも残り続けるだろう。
◆獣神サンダー・ライガー(じゅうしん・さんだー・らいがー)1989年4月24日、漫画家・永井豪宅出身と公表されている。84年3月3日に新日本プロレスでデビューした山田恵一(64年11月30日、広島市出身)が、永井豪原作のアニメ「獣神ライガー」とのタイアップ企画で転身したプロレスラー。89年4月24日に獣神ライガーの名で新日本東京ドーム大会・小林邦昭戦でデビュー。ファイヤーライガーを経て現名に。主なタイトルはIWGPジュニアヘビー級王座、同タッグ王座、ジュニア8冠王座など多数。170センチ、95キロ。
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