逆転の内藤、史上初の2冠王者に 宿敵オカダをデスティーノ葬も…最後に恥辱
「プロレス・新日本」(5日、東京ドーム)
有言実行、“逆転の内藤”が偉業を成し遂げた。史上初のIWGP2大王座ダブルタイトル戦は、前日の戴冠から初防衛戦となった同インターコンチネンタル王者の内藤哲也(37)が、2日連続6度目の防衛戦だった同ヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)を破り、史上初めて両王座2冠王者となった。だが、内藤は試合後、リング上でKENTA(38)の襲撃を受けた。
ついに正真正銘の主役に上り詰めた。いち早く公言した2冠獲りを達成した内藤。“オカダ超え”を果たし、「オカダ、東京ドームのメインイベントで勝利、ものすごく気気持ちいいな。またいつか東京ドームで勝負しようぜ」と勝ち誇った。
2人はともに前日に激闘を演じたばかりだが、この日の戦いはそれをしのぐほどだった。内藤がオカダの首を集中攻撃すれば、オカダも内藤の左膝を厳しく攻める。内藤は雪崩式裏フランケンシュタイナー、コリエンド式デスティーノなどを繰り出すも、フォールは奪えない。
逆にオカダのレインメーカーを合計4発も浴びるなどの猛反撃を受けたが、追撃のレインメーカーをデスティーノで切り返してチャンスをつかんだ。さらに高難度のスターダストプレスを成功。カウント2で返すオカダの驚異的な粘りに驚きながらも、最後はバレンティア、デスティーノをたたみ掛けてトドメを刺した。
2人のライバル関係は合宿所で同部屋だった若手時代から始まっていた。内藤は後輩のオカダと仲はよかったが、「コイツはいつかトップを競い合う相手になる」と感じていたという。その通り、G1クライマックス優勝、IWGPヘビー級王座奪取などをオカダに先を越され続けた。
“逆転の内藤”をテーマに、2冠奪取と東京ドームの最終試合で大観衆と所属ユニット名「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」を大合唱することを目標にした内藤。18年には念願だった東京ドームの最終試合に初めて出場したもののオカダに敗れ、「東京ドームのメインイベントどうだった?最高に気持ちいいだろ。勝ったらもっと気持ちいいぞ」と屈辱的な言葉をかけられた。
それはオカダと東京ドームで王座をかけた3度目の対戦で初勝利して、実現の時が到来。オカダに追いつき追い越した内藤は「日本中のお客さま、世界中のお客さま、“逆転の内藤”堪能していただけましたでしょうか。オレはこの東京ドーム2連戦のことを忘れることはないでしょう。この2本のベルトとともに前へ進みたいと思います」とアピールしたが事態は急変した。
大合唱をしようとしたところ、この日にNEVER無差別級王座を失ったKENTAに襲撃されてノックアウト。手荒く無言の対戦アピールに歓喜の時を台無しにされてしまった。とは言え、内藤の偉業が色あせることはまったくない。
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