アマ3冠の木村 静岡初の世界王者へ2回TKOデビュー「すごくうれしい」
「ボクシング・6回戦」(22日、後楽園ホール=無観客試合)
アマチュア3冠の注目ルーキー木村蓮太朗(23)=駿河男児=が60キロ契約6回戦でデビューし、東祐也(20)=北海道畠山=を2回1分23秒TKO勝利を収めた。
1回は積極的に前に出る相手に手を焼いたが、鋭い右ジャブを突き刺すなどして優位に試合を展開。そして2回、左ストレートでぐらつかせ、右アッパーでダウンを奪うとレフェリーが即座に試合をストップ。東は失神状態となり、しばらく立ち上がれなかった。
東洋大ボクシング部時代は主将で、東京五輪出場を目指す堤駿斗(東洋大)の先輩。アマチュアエリートながら東京の大手ジムではなく、地元静岡のジムから静岡初の世界王者を目指す道を選び、初陣で快勝発進したことに、木村は「デビュー戦を無事KOで終われたことはすごくうれしい」と喜んだ。
「ディフェンスを意識、どんな感じなのかなとやっていたんですけど、ちょっとむきになってしまって力が入ってしまった時にガードが甘くなった」と課題を掲げながらも、「周りから期待されて、プレッシャーはあったんですけど、いいプレッシャーに変えて練習できたので、こういう形で終われてよかった」と満足顔で振り返った。
この日は新型コロナウイルス感染防止のため無観客で開催。観衆の前で試合ができる日へ向けて、「待たせた分、最高の試合をしたい」と目を輝かせた。