「プロレス・スターダム」（１３日、後楽園ホール）

　２０選手がレッドスターズ、ブルースターズの２組に分かれて争うシングルリーグ戦「５★ＳＴＡＲ　ＧＰ」の公式戦が行われ、レッドスターズのジュリアがコグマを破り、２勝２敗とした。

　１９年にスターダム入りしたジュリアは、今年６年ぶりに復帰したコグマと初の一騎打ち。厳しい打撃を中心に一進一退の攻防を繰り広げ、コグマのジャーマンスープレックス連発も耐え抜くと、強烈な張り手を顔面にたたき込んで流れを引き寄せ、最後はノーザンライトボムで葬った。

　黒星が先行していたジュリアはリング上で「このリーグ戦、もう１敗もできない状況です」と話しながらも、「崖っぷちに立たされた方が、追い込まれた方が、ジュリアは燃えるんでね」とニヤリ。「９・２５大田区（総合体育館）、必ず決勝に進む。ジュリアが優勝する瞬間、絶対に目をそらすなよ」と、高らかに逆転Ｖを宣言した。

　バックステージでは天才と言われるコグマとの戦いを、「天才と言われても、もうちょっとジュリアに勝つにはかかるんじゃないかな。何度も危ないと感じたけど、ここで負けるわけにはいかない」と振り返った。現在はタッグのゴッデス・オブ・スターダム王座を保持するが、シングル王座は、３月にワンダー・オブ・スターダム王座を失ってから無冠。「私もシングル、活躍していきたい。必ずこのリーグ戦優勝して、またシングル戦線に舞い戻ってくるから」と意欲を示した。

　また、野球評論家の張本勲氏が女子ボクシングを蔑視するような発言をし、後に謝罪をした問題についてもコメント。競技は違うが同じくリングで戦う女性として、「そういう古い考えが世の中の進化を止めて、停滞させる原因になっている」と指摘した。

　謝罪したことには「分かればいいですよ」と理解を示し、「コロナでストレスもたまっているんでしょう。女子プロレスもめっちゃ面白いんで、見れば明るい気持ちになると思う。私たちがパワーを与えるので、スターダムを見に来てください。９・２５大田区、優勝するんで待っています」と、張本氏に来場を呼びかけた。