那須川天心が涙のRIZIN卒業 五味隆典との激闘はドロー 武尊との戦いへ「大勝負」

 五味隆典と対決する那須川天心(撮影・金田祐二)
涙を流してあいさつする那須川天心=さいたまスーパーアリーナ(撮影・金田祐二)
 涙を流してあいさつする(撮影那須川天心・金田祐二)
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 「RIZIN.33」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 キックボクシングRISE世界フェザー級王者の那須川天心(23)=TARGET/Cygames=は、元PRIDEライト級王者の五味隆典(43)=東林間ラスカルジム=と対戦。壮絶な打撃戦を披露し、ドローとなった。

 両者の体重差は13・3キロと五味が上回る。天心にとってのRIZINラストマッチは、3年前のメイウェザー戦での4・6キロ差を大きく超える未知の体重差。ボクシングルールに準じた特別ルールでのエキシビション戦として行われた。

 天心がスピード感あふれる攻撃を仕掛け、体重で上回る五味が重いパンチでカウンターを狙う展開。第2ラウンドでは互いにガードを下げて殴り合うなど、一進一退の攻防を披露した。判定はなく、試合は引き分けとなった。

 来年6月にはK-1王者の武尊(30)とのビッグマッチも発表されたばかりだが、憧れていたレジェンド五味との対戦。那須川は「RIZIN最後の試合でしっかりと全力をぶつけたい」と話していた。

 天心は入場の際に感極まり、涙を浮かべる場面も。五味は「天心は強くなっていた。武尊はもっと強いぞ、頼むよ」とエールを送った。天心は「この試合で卒業になりますが、ずっと、RIZIN大好きで」というと涙があふれた。続けて「こんな僕にチャンスを与えてくれ、ありがとうございました。ここから4月のRISEの試合、6月の武尊選手との試合。大勝負なので勝ってキックボクシングを卒業したい」と涙をぬぐった。

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