日本王者・岩田翔吉 拳四朗挑戦に名乗り 粟生トレーナーと視察「自信はあります」
「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(19日、京都市体育館)
前王者で同級1位の寺地拳四朗(30)=BMB=が王者の矢吹正道(29)=緑=を3回1分11秒KOで破り、昨年9月に失った王座を奪回した。
次期挑戦候補と目される同級7位で日本王者の岩田翔吉(26)=帝拳=がリングサイドで粟生隆寛トレーナー(37)とともに視察。王座に返り咲いた拳四朗への挑戦に名乗りを上げた。
拳四朗とスパーリングの経験もある岩田は「前回の拳四朗選手は本調子ではなかったと感じた。ベストの状態であれば、そこまで驚きの結果でもない。ただ、これほど早い決着とは思いませんでした」と試合を振り返った。前回の試合でジャッジの支持を得ることができなかった拳四朗がスタイルを変えてくる可能性も予想していたという。
自身は今月5日の日本王座初防衛戦で大内淳雅(姫路木下)に初回72秒KOで圧勝。この日の拳四朗と同じく右ストレート一発KOだった。現在はライトフライ級でWBA2位、WBC7位、WBO10位にランクされ、世界初挑戦も現実味を帯びてきている。
拳四朗への挑戦については「ぜひやりたい。自信はあります。いつでも大丈夫です。WBCのベルトは一番魅力がある」と熱望した。WBCでフェザー、スーパーフェザーの2階級を粟生トレーナーも同様の考えを示した。「攻略法を考えるのがトレーナーの仕事」と力を込めた。