加納陸が新王者 ボクシングWBOアジア・パシフィックフライ級王座決定戦
「ボクシング・WBOアジア・パシフィック・フライ級王座決定戦」(3日、エディオンアリーナ大阪)
WBO世界フライ級5位の加納陸(24)=大成=が、同5位で日本同級4位の井上夕雅(23)=真正=に判定勝ちで新王者となった。
井上との一進一退の激しい打ち合いで、判定は3-0ながらジャッジ2人は2ポイント差と僅差。激闘を制して「気持ちの面で飲み込まれなかった。間違いなく今まで経験したことが力になった」と胸を張った。
ライトフライ級ではWBO1位となり指名挑戦権も持つ状況だった。しかし、減量苦で自ら志願し、フライ級に転向して2戦目。2016年に高山勝成とWBO世界ミニマム級王座決定戦で敗れて以来、2度目の世界挑戦は、この階級でと決めている。
丸本大成会長は「世界前哨戦のつもりだった」としながらも「今日を見てもっとやることが見つかった。(世界戦は)すぐにとは思っていない」と慎重な姿勢。加納も「1戦1戦勝ちきることが大事」と、悲願の世界王座へ確実に歩を進めるつもりだ。