1年半ぶり再起の岩佐亮佑 契約体重2度変更で5キロ増「遊びじゃねえんだよ」
「ボクシング・10回戦」(25日、後楽園ホール)
前日計量(上限体重62キロ)が24日、都内で行われ、前IBF世界スーパーバンタム級王者の岩佐亮佑(32)=セレス=は61・8キロでパスしたが、対戦相手で日本フェザー級18位のゼネシス・カシミ・セルバニア(31)=カシミ/フィリピン=は62・6キロでパスできず、セルバニアの当日体重64キロ以下を条件に試合を行うことになった。
岩佐はIBF同級暫定王者だった21年4月、敵地で当時のWBA同級王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との王座統一戦で敗れて以来約1年半ぶりの再起戦。アフマダリエフ戦が早いタイミングでストップとなったことで、「あの負け方では18(歳)から始めたプロのボクシング人生はやめられない。納得してボクシング界を去るため」と再起を決意した。
計量後は「バッチリですよ。調子はいい」と話した岩佐。今回の試合は当初フェザー級(57・1キロ)契約だったが、セルバニア陣営の申し出により59キロに変更、さらに62キロに再度変更となり、「さすがに、何だよ、遊びじゃねえんだよ、というのはありました。フェザー契約から5キロですよ」という。
フェザー級で再起のはずが、3階級上にあたるスーパーライト級の体重で戦うことになり、「(フェザー級で)確かめたかったですね。試合の価値が落ちるのは残念」と不満げ。それでも「セルバニア選手という人物は存在しているので、それに勝つということだけがすべて」と気持ちを切り替えた。