アントニオ猪木さんに従四位、旭日中綬章の伝達式 実弟・啓介氏「誇りが持てる兄貴」
昨年10月1日に79歳で死去したアントニオ猪木(本名・猪木寛至)さんに対する従四位と旭日中綬章の伝達が23日、都内で遺族に行われた。実弟の猪木啓介氏(74)と孫の寛太(かんた)さん(20)が、遺族を代表して会見を行った。
猪木さんは参議院議員を2期務め、イラクや北朝鮮などに出向くなど幅広く活動。国や公共に対する功績が評価された。啓介氏は「猪木家としても誇りが持てる兄貴です。皆さんに愛され感謝され、本当に喜んでいると思います」と涙ながらに語った。
寛太さんも在住先の米国ロサンゼルスから訪れた。猪木さんの代名詞である“燃える闘魂”にちなんだ赤いネクタイ姿で「グランドファーザーは喜んでいると思う」と改めて偉大さを認識したようで、将来について「ボクシングをやるか、車のエンジニアになりたい」と格闘家の血筋をのぞかせた。猪木さんの決めゼリフの「1、2、3、ダー」に符号するように、1月23日に行われた伝達式。啓介氏は「偶然でしょうけどね」と笑った。