亀田和毅ガックリ判定負け 尚弥との対戦白紙 セコンド復帰の父は笑顔「課題ができて良かった」
「ボクシング・IBF世界フェザー級2位決定戦」(7日、大田区総合体育館)
元世界2階級王者の同級5位・亀田和毅(32)=TMK=は、同級8位レラト・ドラミニ(南アフリカ)に判定1-2で敗れ、世界ランク2位を逃した。序盤からスピードと技術のハイレベルな攻防は互角。終盤、攻勢に出たものの競り負けた。
1階級上げてフェザー級初戦で厳しい結果。同級で世界王座を奪取し、世界4階級王者の井上尚弥(大橋)との対戦実現を切望していたが白紙に。「強いところをアピールできなかった。井上チャンピオンの名前を出したのは申し訳ない」と、肩を落とした。
兄・興毅ファウンダーが主宰する興行でメインを務め、ライセンスが回復した亀田3兄弟の父・史郎氏が国内では16年ぶりセコンドに復帰。家族が再結集しての再出発を飾れず、「お兄ちゃんに申し訳ない」と語った。
亀田家8本目の世界ベルトの目標も後退。今後に関し、「チームとして話さないと」とショックは隠せず。興毅ファウンダーは「3150FIGHTは再興の意味もある。和毅が望むなら舞台を作る」と世界3階級制覇へ今後も兄弟全面サポートを約束した。
◆国内16年ぶりのセコンドに付いた亀田3兄弟の父・史郎氏は「しゃあない。結果やから。判定はともかく和毅の力が出てなかった。課題ができて良かったんちゃうかな」と笑顔で振り返った。2007年、内藤大助-亀田大毅戦で暴言問題などにより日本ボクシングコミッション(JBC)からライセンスを取り消された同氏は8月にセコンドライセンスが再交付された。