井上尚弥 2択の次期対戦相手候補に言及「どのみち、どっちともやるんで」弟・拓真と統一戦視野の中谷に「そこの壁がでかい」
ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王座を防衛した井上尚弥(31)=大橋=が試合から一夜明けた4日、横浜市内で記者会見した。次期挑戦者の有力候補であるIBF・WBO1位のサム・グッドマン(25)=オーストラリア、WBA1位のムロジョン・アフマダリエフ(29)=ウズベキスタン=の両方と戦うことを明言。WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26)=M・T=や、WBA・WBC世界バンタム級3位の那須川天心(26)=帝拳=についても語った。
挑戦者TJ・ドヘニー(アイルランド)の腰痛棄権でTKO勝ちしたモンスターが、今後の予定について語った。まずは10月13日に堤聖也の挑戦を受ける、弟のWBA世界バンタム級王者・拓真のために「仮想・堤でスパーリング相手になりますよ。堤とは何度もスパーリングをやっていて、手の内は全部知っているんで」と明かした。
今後の防衛戦について、尚弥と契約する米トップランク社のボブ・アラムCEOは12月に東京、来年はラスベガスという方針を示していた。米専門サイト「ボクシング・シーン」はこの日、アラム氏の話として東京は12月24日で、ラスベガスは来年4月、来年後半には東京ドームでの中谷戦を組みたいという希望も報じた。
12月に戦えば、2017年以来の年3試合になる。尚弥は「ボクシング好きなので、このスパンで試合するということは、すごく楽しみでもあるしうれしいことでもあるので、自分からぜひやらせてくださいと(大橋秀行)会長に伝えた」と明かした。グッドマンとアフマダリエフの2択には「どのみち、どっちともやるんで心配しないでくださいよ。次アフマダリエフになろうがグッドマンになろうが、いずれやるんで」と、両方と戦う姿勢を見せた。
中谷に関しては、拓真と互いに統一戦を希望しているとあって「そこ(拓真)の壁がデカいんじゃないですかね。井上拓真はけっこうくせ者ですよ」と、拓真が大きな関門になるとみている。
また、大橋会長が天心戦に言及したことを聞くと「まだチャンピオンになってないじゃないですか。階級も違うし。そこの土俵に上がってきたら聞いてください」と苦笑い。大橋発言はあくまでもプロモーターとしてのものだと解釈していた。