棚橋弘至が引退発表会見「引退試合までにIWGP世界ヘビーにたどり着きます」【一問一答】

 新日本プロレス社長で現役選手でもある棚橋弘至(47)が23日、都内で記者会見を開き、14日・両国国技館大会で発表した2026年の1・4東京ドーム大会での引退について改めて語った。以下、一問一答。

  ◇  ◇

 (冒頭あいさつ)

 「ここ数年膝の状態だったり、腹筋がなかなか割れないというか、良いコンディションに戻せませんでした。なんとかもう一度トップへという思いはありましたが、社長就任の時点で、期限を決めて最後の力を振り絞ってみようと思いました。自分自身が納得して誇れる姿で終わりたいので、現在集中力が増している感覚はあります。

 デビューから25年、引退を発表して振り返りますと、一番に思い出すのはチャンピオンとして防衛して、エアギターをして、愛してますを言って、コーナーに上がって見渡すファンの皆さまの表情というかお顔というか、本当に一人一人の喜んでくださっている顔が見えて、プロレスラー冥利(みょうり)に尽きる光景でした。その光景が何度も僕をよみがえらせてくれたんだと思います。プロレスラー生活は全感情がフル稼働していました。なかなかできない経験だったと思います。

 日本中できるだけ多くの場所でたくさん試合をしたいと考えています。今年のシリーズについては、ジュニアタッグシリーズ以外は出ます。1月のドームにも参戦します。その後についてはこれから相談して決めていきますが、所属選手全員とシングルマッチできたらなと。デビューしたてのヤングライオンから先輩レスラーまで、何か残せるものがあるんじゃないかと考えています。最後まで全力で戦っていきますので皆さん、見届けてください」

 -引退試合で戦いたい相手、それまでに戦いたい相手は

 「戦いたい相手もいますし、ファンが最後に戦ってほしいという選手と対戦できたらと思っています。今どうしても倒さなければいけない相手がいて。EVIL。今年前半は乱入、介入、反則決着で、なかなかファンの方に喜んでいただける試合ができなかったので、まずEVILをどっか大きい会場で、2025年の東京ドームでもいいかもしれないけど、まずEVILを倒します」

 -保持しているNEVER6人タッグ王座は

 「矢野(通)、ボルチン(・オレッグ)とも話し合いますけど、ずっと勝ち続ければエターナルピオンということで、同時進行でやっていきます」

 -他団体選手との対戦は

 「SNSで対戦要求も来ています。年末にドラゴンゲートさんで市川選手とも戦うし、プロレス界のお役に立てるなら」

 -中邑真輔選手(WWE)、柴田勝頼選手(AEW)との対戦は

 「同じ時代を生きて来たライバルなので、いろんな問題をクリアできればということですかね」

 社長に専念する2026年1月5日以降について

 「大学を卒業して、社会人を経験しないで、(現在は)準備期間だと思っています。勉強することばかりで、引退する頃には一人前の社長になっていると思います。十分すぎるぐらいの人材がそろっていますので、社長として過去最高の新日本プロレスを目指せると思います」

 -家族からの反応は

 「両親からは岐阜弁で、あんた小さい体でよう頑張ったねと言われました。僕よりゴールデンタイムを見ていた世代の方は、大型の外国人や(アントニオ)猪木さんとか、190(センチ以上)とかそういう選手がいる世界で、180ぐらいの僕が心配だったんじゃないですかね。心配だったけど、最後の方はご近所さんとかいろんな仲間に、弘至君よう頑張ってるねと言われて喜んでいたみたいで、プロレスラーになって、ちょっと親孝行できたと思います」

 -これまで猪木さん、武藤敬司さん、獣神サンダー・ライガーさんら、先輩の引退を見てきた

 「多くの選手の引退試合を見てきましたし、テンカウントゴングもリングサイドに整列してきましたが、その度にその選手との戦いとか、道場の思い出がよみがえって毎回、泣いていましたけど、自分に関しては湿っぽくならない、最後笑顔で行けたらなと思います。一人でも多くの方に最後の戦う姿を見ていただきたいなと思いますね。僕自身、猪木さんの引退試合を東京ドームまで見に行って、花道沿いの席で見ていましたので。そんな感じです」

 -所属全選手と戦うということは、シングル王者とも戦うことになる

 「どうしたら引退するという気持ちになるのかなと。一番を目指さなくなった時は、決意するタイミングかなと思いました。IWGP世界ヘビー級王座には一回挑戦して、負けてしまって巻いてないので、引退試合までにIWGP世界ヘビーにたどり着きます。引退試合がIWGP世界ヘビーで、勝ってしまったら現役続行って言うかもしれないし、そういうのが勝手に思い描いている理想の引退ですかね」

 -衰えを受け入れつつ、その年齢なりにコンディションを整えて現役を続けるという選択肢はなかったのか

 「プロレスラーは20代30代を境に体力は落ちてきますが、技術力は上がっていきます。技術、インサイドワークでカバーできるのはありますが、僕は一番を目指さなくなった時が引退のタイミングだとずっと思っていたので、そこに迷いはないです」

 (ここで質疑応答は終了するが、EVILが乱入)

 EVIL「テメエの死に場所は俺の手のひらの中なんだ!この会社は俺の会社なんだよコノヤロー!テメエの死に場所は2025年1月4日、東京ドーム、そこで全ては終わりだ!オマエの思い描いた思い出作りなんて全てぶち壊してやるからな!よく覚えとけ!」

 (EVIL退場)

 「1月4日でEVILをブッ倒して、2025年、最高のスタートにします。それで引退ロードに勢いをつけて、コンディションも上がって行って。まあ見ててくださいよ。僕の調子のバロメーターは腹筋が割れてるかどうかなんで、まずはバッキバキの腹筋でEVILを威嚇したいと思います」

 (司会者から、あと3カ月もないのに腹筋を割れるのかとツッコミ)

 「3カ月…大丈夫です。今ずっと(腹筋に)力入れてるんで、アイソレーションが始まってますんで」

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