56歳鈴木みのる「DDTはインディーじゃなく、れっきとしたメジャーだ」29歳上野勇希をボコボコ撃破でDDTユニバーサル戴冠
「プロレス・DDT」(20日、後楽園ホール)
旗揚げ28周年記念大会のセミでDDT UNIVERSAL選手権が行われた。鈴木みのる(56)が王者の上野勇希(28)に挑戦し、23分32秒、ゴッチ式パイルドライバーからの体固めで3カウントを奪って新王者となった。
百戦錬磨の56歳が大暴れした。まずはリング上で鋭い打撃やサブミッションでダメージを与えると、場外戦ではラフファイトを展開。会場内の階段や観客席を練り歩きながらパイプ椅子や壁を使って攻撃した。再びリングに戻ると、振りかぶっての強烈なエルボーを連発。最後は、上野がダメージを受けていたボディーに思い切りエルボーを振り抜いた後、ゴッチ式パイルドライバーで脳天からマットに突き刺して沈めた。
新たなベルトを手にしたみのるは、リング上で「DDTユニバーサル、コイツは外の世界に連れて行ってくれる。さあ、次海外(興行)が決まっているのは米LA?ラスベガス?誰でもいいぞ、このベルト、鈴木みのるの首が欲しい奴、名乗り上げてこい、ぶっ飛ばしてやる」と舌なめずりした。一方、ボコボコにされた上野は自力ではなかなか立ち上がれないほどダメージを負い、バックステージでは「ヤバイ…ヤバイ…ヤバイ…超えられる気がしない」と声を震わせた。
みのるは「上野は思った通り、とち狂ってやがる。いいぞ、俺はああいう、とっ散らかっているの好きだぞ。また殴り合いでもしようぜ」と認め、「DDTと関わるのは長いけど、いろんな選手が出てきては消えて、2~3周して今度、面白い奴がいるじゃねえか。DDTの選手と関わる人たちは胸を張っていい。お前らはインディーなんかじゃない。れっきとしたメジャーの選手たちだ」と語った。
新たなベルトを手にしたが、「世界中でプロレスのあるところ、戦う相手がいたら全てプロレスなんだ。世界中を自由に行き来できる唯一の特別のパスポートを俺は持っている。だからこのユニバーサルのベルトがコイツの方から俺に寄ってきた。俺を外の世界に連れ出してくれって」とニヤリ。「ろくでもねえクソ野郎どもが世界中にいるぞ。名乗りを上げてこい」と世界を股にかけた防衛ロードを予告した。
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