ONE有終の青木真也、DDTレスラー仲間の首骨折に言及「今日は高梨とクリスに捧げる」プロ格闘家として警鐘「敷居低くなってる」
「ONE」(23日、さいたまスーパーアリーナ)
MMAライト級マッチが行われ、元ONE王者の青木真也(41)は、エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)に1回53秒、相手に跳びついての腕ひしぎ十字固めで一本勝ちした。これをONEラストマッチと位置づけていたが、試合後はリング上にグローブを置いて男泣き。「関係各所に断りを入れてから正式に発表したい」とMMA引退も示唆し、「(ONEには)DREAMが無くなってから拾ってもらって感謝している。青木真也の花道をつくってください」と感慨を込めた。
試合後の会見では「まあ、(終わって)ホッとしてますね。プロレスとか格闘技って、今みんな平気でやるじゃないですか。敷居が低くなって。でも事故が起こるものだから。実際に僕が試合した選手は事故が起こってるから。だから、楽しいもんじゃないと思ってますね」と、格闘技界の現状への警鐘を鳴らし、「今日の試合は(DDTの)高梨将弘とクリス・ブルックスに捧げますよ。怖いなって。僕もプレイングマンディスボム受けてるから。やっぱり、つらいっすね」と3日前に発生したアクシデントに言及した。
青木はプロレスラーとしてはDDTのマットに上がっているが、同団体では20日の28周年記念大会(後楽園ホール)のメインで、高梨が首を負傷して救急搬送される一件があった。フィニッシュでクリス・ブルックスの雪崩式プレイングマンティスボム(ダブルアーム式のドライバー技)を食らい、さらにリング中央でプレイングマンディスボムで頭からマットに落とされて3カウントを奪われたが、試合後も高梨は立ち上がれず、救急搬送。精密検査の結果、頚椎C5、6椎体骨折及び、頚髄損傷と診断された。
青木は「やっぱり自分に事故が起こること以上に、自分が事故を起こすことを考える。相手を壊したときに、僕は相手の人生を背負っていく覚悟、気概があるのかとおもった。でも、相手に背負わせてしまうことでもあるし、自分が背負うことでもあるし。だから、やっぱり常にコンディションを高く保って、体重をそろえて、ルールを守ってやらないといけないと思ったっすね」と、プロファイターとしての持つべき矜持を改めて強調した。
MMA引退を示唆したが、今後はプロレスラーとして続けていく意向を示し、「今年はそっちで行きたい。好きなんですよ。そっちの方が。今日も(自分の中では)プロレスですよ。良かったなと。ケガしない、させないで」と語った。
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