米政府機関の閉鎖は回避へ 「つなぎ予算案」成立の見通し
【ワシントン共同】米民主党上院トップのシューマー院内総務は13日、議会で「政府を閉鎖するのではなく、継続させるよう投票する」と述べた。共和党が策定した9月末までの政府支出を賄う新たな「つなぎ予算」案の成立を民主党として事実上容認し、今月15日に迫る政府閉鎖が回避される見通しとなった。
現行つなぎ予算は14日が期限。ベセント財務長官は13日のCNBCテレビのインタビューで、予算切れで政府機能の一部が閉鎖に追い込まれれば、米経済に悪影響が及ぶとの見解を示していた。
共和党主導の議会下院は11日、2025会計年度(24年10月~25年9月)末までの新たなつなぎ予算案を可決した。ただ、民主党はトランプ大統領と実業家マスク氏が政府機関の支出や人員を一方的に削減しているなどと反発。シューマー氏が12日、予算案を支持しない意向を述べ、閉鎖の恐れが高まっていた。
ベセント氏は、民主党が予算案を拒否して政府閉鎖となれば「(民主党は)それに伴う経済減速など全ての問題の責任を負う」と指摘した。