「睡眠の質をよくしたい」と思う人は約8割 しかし…実際に「具体的な対策」をしている人はどれくらい?

みなさんは、「睡眠の質」についてどのような意識を持っているのでしょうか。マーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティング(東京都新宿区)が実施した「睡眠に関する調査(2024年)改善行動・意識編」によると、約8割の人が「睡眠の質をよくしたい」と感じていることが分かりました。その一方で、睡眠の質の改善行動については、「今後行いたいこと」「行っていること」いずれも全般的に割合は低いことも分かったそうです。

調査は、全国の20~69歳の男女2500人を対象として、2024年3月にインターネットで実施されました。

調査の結果、睡眠の質を「よくしたいと思う」と答えた人は全体の78%となり、年代別にみても全年代で7割台と過去3年間で最も低い結果となりました。

次に、「質のよい睡眠の条件」を複数回答可で聞いたところ、「十分な睡眠時間がとれている」(53%)、「深い眠りにつく」「朝起きた時に気分が良好である」(いずれも41%)、「朝起きた時に身体が軽く感じる」(39%)といった回答が上位に挙げられた一方で、「自身の睡眠の現状」では、「十分な睡眠時間がとれている」(18%)、「深い眠りにつく」(9%)、「朝起きた時に気分が良好である」(8%)など1割前後ときわめて低い結果となり、理想と現実の乖離がみてとれます。

睡眠の質の向上のために「実施したこと」を複数回答可で聞いたところ、「寝具・寝装は睡眠改善効果のあるものを使用/変えた」(15%)、「医師が処方する医薬品を飲む」(13%)、「リラックス音楽、睡眠用BGM、快眠アプリを聴く」(10%)などが上位に挙がりました。

また、「今後行いたいこと」については、「寝具・寝装は睡眠改善効果のあるものを使用/変えた」(16%)、「医師が処方する医薬品を飲む」「飲料を飲む」(いずれも9%)などが挙がったものの、「実施したこと」「今後行いたいこと」いずれも1割台と、改善行動に対する割合は全般的に低くなっていることが分かりました。

また、生活習慣において、睡眠の質の向上のために「実施したこと/今後行いたいこと」を複数回答可で聞いたところ、「寝る前にはものを食べない」(実施したこと29%、今後行いたいこと26%)、「照明を消して部屋を暗くしてから眠る」(実施したこと25%、今後行いたいこと22%)、「眠る前にはカフェインやアルコールなど刺激物を摂らない」(実施したこと24%、今後行いたいこと20%)、「適度な運動をする」(実施したこと22%、今後行いたいこと23%)などが上位となったものの、いずれも2割台に留まりました。

さらに、睡眠の質をよくするための「喫食」については、「水・白湯」(摂取した23%、今後摂取したい20%)、「ヨーグルト」(摂取した23%、今後摂取したい19%)などがいずれも2割前後となり、喫食においても積極的に睡眠の質を上げるための行動をとっている人は、全般的に少ないことがうかがえる結果となりました。

最後に、「睡眠の質がよくなったと思われる行動」について自由回答で答えてもらったところ、「枕を変えた」「規則正しい生活をする」「運動をする」「乳酸菌飲料や白湯を飲む」などの声が寄せられたそうです。

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