米、ガザ巡る交渉で新提案か 停戦期間を数週間延長、人質解放
【エルサレム共同】米ニュースサイト、アクシオスは13日、膠着しているパレスチナ自治区ガザの停戦合意を巡る交渉で、仲介する米国が新たな提案を示したと報じた。停戦期間を数週間延長し、イスラム組織ハマスは拘束する人質少なくとも5人と約10人の遺体を引き渡す内容。見返りとしてイスラエルが停止したガザへの支援物資搬入を再開するとしている。
アクシオスによると、トランプ米政権のウィットコフ中東担当特使がカタールの首都ドーハで12日、関係者に新たな提案を示した。ハマスが求める恒久停戦実現は停戦の延長期間中に協議する。
イスラエルのメディアは、ネタニヤフ首相が15日に治安当局者らを集めて対応を協議すると伝えた。イスラエルは前向きな姿勢を示しており、仲介国はハマスからの返答を待っているという。
停戦合意の第1段階は今月1日に期限を迎えたが、その後の進め方については協議が難航している。暫定的な停戦延長を求めるイスラエルは2日、ガザへの人道支援物資搬入を停止。9日には送電も止め、ハマスに受け入れを迫っている。