JR東、新幹線連結8日ぶり再開 機器固定し応急対策、東京へ直通
JR東日本は14日、東北新幹線はやぶさ・こまち21号の連結が外れるトラブルを受けて中止していた秋田・山形新幹線との連結運転を、8日ぶりに順次再開した。分離操作に関わる機器を固定する応急対策で安全を確保できると判断しており、15日からは通常ダイヤに戻す予定だ。ただ、同様のトラブルは半年前に起きたばかりで、原因が特定されないままの再開に懸念も残る。
JR東によると、14日の上り列車から秋田新幹線は盛岡駅、山形新幹線は福島駅で東北新幹線と連結し、東京と直通する運行を再開。走行中は、運転席にある分離操作に関わるレバーが動かないよう金具で固定し、連結器の誤作動を防ぐ。
沿線駅の利用客は、利便性が戻ったことを歓迎する一方、再発防止と安全対策を徹底するよう求める声も上がった。
トラブルは6日午前11時半ごろ、上野-大宮間で発生。時速約60キロで走行中、はやぶさとこまちの連結が外れ、自動ブレーキが作動し停止した。国土交通省は重大インシデントに認定し、運輸安全委員会が原因を調べている。