崩れた阪神高速道路、語り継ぐ 震災資料保管庫で社員が講演

 阪神大震災発生直後に阪神高速道路公団(当時)の職員が道路を点検し、残したメモ。「落橋」「トラックもえる」などと記されている=11日午前、神戸市東灘区
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 阪神高速道路(大阪市)は11日、阪神大震災から30年となるのを前に、ひび割れた橋脚を保管する神戸市の震災資料保管庫で講演会を開いた。高速道路が崩れ横倒しになった現場に当時入社2年目で駆け付けた糸川智章さん(56)は「地震はいつ起こるか分からない怖いものだと自分ごとに捉えてほしい」と訴えた。

 同社は被災経験の風化を防ぐため、斜めにひびが走る鉄筋コンクリートの橋脚やひしゃげた鋼製の橋桁の一部など34点を保管庫に残している。予約制で月に数回見学できるが、11、12日は予約なしで特別開館している。

 糸川さんは、現場の光景を「あり得ない。現実のこととは思えなかった」と振り返った。

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