「ロシアによる連れ去り」を証言 侵攻3年、東京でイベント
ロシアのウクライナ侵攻開始から3年となるのを前に、ウクライナの子どもが連れ去られた問題を考えるイベントが23日、東京都内で開かれた。当事者の男性(19)がオンラインで参加し「ロシアは『ウクライナは無くなる』と洗脳してきた。ずっと帰りたかった」と話した。
ロシアは子ども約2万人を連れ去り「ロシア化」教育を行っているとされ、戻ったのは1割未満にとどまる。男性はロシア兵に連れ去られたが、支援機関の協力もあり脱出に成功したという。イベントの参加者から「つらい経験をしたと思うが、未来に希望は持てるか」と問われると「一番の夢は全ての子どもが無事に戻ること」と述べた。
イベントは慈善団体の「バード・オブ・ライト・ウクライナ」が主催。知人に誘われて訪れた東京都立川市の会社役員木村昇吾さん(44)は取材に「自分にも子どもが3人おり、急にいなくなることを想像すると言葉にできない。同じ地球に住む者として人ごとではない」と話した。