「電車に有害液体」想定で訓練 サリン事件30年、テロ対策連携
地下鉄サリン事件の発生から20日で30年となるのを前に、警視庁や東京消防庁、聖路加国際病院などは13日、東京都江東区にある東京メトロの施設で、電車内で有毒な化学物質を含む液体がまかれるテロが発生したとの想定で訓練を実施した。終了後、警視庁築地署の横山和子署長は「多くの方々が被害に遭ったことを決して風化させてはならない」と強調した。
計約100人が参加し、施設内に設置された訓練などで使う駅のホームや実際の電車を使用。防護服を着た警視庁の専門部隊が出動し、車内に残されていた液体を調べ回収したほか、別の部隊はホームなどを除染する手順を確認した。鑑識課員による作業もあった。