岡山・愛媛、強風で散水中止も 一部でヘリ飛べず、山林火災
岡山市南区と愛媛県今治市で発生した山林火災は25日も消火活動が続いた。同日は両県で瞬間風速10メートルを超える強い風が吹き、ヘリコプターによる散水が一部で取りやめになるなど消火活動に支障が出た。
松山地方気象台によると、今治市の観測地点で瞬間風速14・5メートルを観測。岡山市では一時的に火の手が弱まったが、午後になって瞬間風速16・4メートルの風が吹いた。強風のため、岡山市南区の上空から散水していた一部のヘリが午後から飛行を取りやめた。現場では山肌を覆うほどの厚い煙が立ちこめ、火柱が上がる場面もあった。
火災はいずれも23日午後に発生を確認。岡山県では空き家や倉庫が燃えた岡山市と延焼した玉野市で計約300ヘクタール、今治市では約214ヘクタールが焼損した。今治市は25日、新たに計326世帯635人に避難指示を出した。
一方、岡山市に隣接する岡山県玉野市は25日、自主避難する住民のために用意した避難所を全て閉鎖した。
今治市では変電所が稼働停止し、市内の約1万6千戸が一時停電した。