熊本市電が追突、7人搬送 止まりきれず停車車両に
25日午前8時半ごろ、熊本市中央区の市電「熊本城・市役所前電停」に停車していた路面電車に、別の車両が追突した。市交通局によると、いずれも1両編成で、それぞれ20~30人ほどが乗車しており、前方の車両の運転士1人と、追突した車両の乗客6人の計7人が搬送された。いずれも軽傷という。
交通局によると、後続車両の運転士は通常であれば止まれる速度で走行し、電停の手前で停車しようとブレーキをかけたが止まらず、緊急ブレーキも使ったが追突した。ドライブレコーダーの映像から、運転士の操作自体に問題はなかったとみられる。
現場付近で数十メートルにわたってレールにオイルが付着しており、車両から漏れたオイルの影響でブレーキが利かなかった可能性がある。交通局と熊本県警が詳しい状況を調べている。
大西一史市長は「負傷された方々に心からおわびとお見舞いを申し上げる。負傷された方々への対応と原因究明、安全運行に関して全力を尽くすよう指示した」とのコメントを出した。