南アジアの大気汚染深刻 下位20都市中17占める
【ニューデリー共同】スイスの空気清浄器メーカー「IQエアー」は11日、昨年の世界の大気汚染状況をまとめた報告書を公表した。都市ごとのランキングでは下位20のうち17がインドの首都ニューデリーやパキスタン東部ラホールなど両国で占められ、南アジア一帯の大気汚染の深刻さが浮き彫りになった。
138の国や地域の8954都市を対象に微小粒子状物質「PM2・5」のデータを収集した。世界保健機関(WHO)が定めた1立方メートル当たりの年間平均濃度の基準を満たしていた国は七つのみ。同社は「大気汚染は依然として人類の健康にとって最大の脅威だ」と警鐘を鳴らした。