和平交渉にウクライナも トランプ氏発言とプーチン大統領
【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は19日、ウクライナとの和平交渉プロセスについて「米国はロシアとウクライナの参加を想定している」とトランプ米大統領が電話会談で発言したと述べた。「誰もウクライナを排除していない」とも語った。ロシア記者団の取材に答えた。
18日にサウジアラビアで行われた米ロ高官協議を巡っては、ウクライナが「当事国抜きの交渉だ」と強く反発。ロシアは高官協議を米ロの関係修復に向けた第一歩と位置づけていた。
プーチン氏は米ロ高官協議で通常の外交活動再開で合意したとし「結果も出ており、高く評価している」と表明。米ロの信頼レベルの向上なしにウクライナ問題の解決は不可能だと強調した。
またトランプ氏とは喜んで会うが、結果を出すための準備が必要だと説明。戦略的安定性や中東情勢、来年2月に失効する米ロ間で唯一残る核軍縮条約の新戦略兵器削減条約(新START)の延長問題などを協議したいとの意向を示した。