核禁会議、日本の若者が発言 新たな世代、頼もしく
【ニューヨーク共同】米ニューヨークの国連本部で開催中の核兵器禁止条約第3回締約国会議で、非政府組織(NGO)の枠組みで日本の若者が発言している。ノーベル平和賞の授賞理由で新たな世代への継承を評価された日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の被爆者は、頼もしく見守る。会議は7日(日本時間8日)まで。
「核兵器をなくす日本キャンペーン」の事務局浅野英男さん(28)は会議3日目の5日、東京での2月の市民フォーラムでまとめた提言を紹介した。核抑止がはらむリスクについて、核保有国などと協議する場が必要との内容で「核抑止が永遠に機能するという主張は願望に過ぎず、一度でも失敗すれば大惨事になる」と訴えた。
赤十字国際委員会(ICRC)の若者代表で広島市出身の大学生高垣慶太さん(22)は6日の会議で、広島弁の「まどうてくれ」(元通りにしてくれ、償ってくれ)という言葉を紹介した。被害者支援と環境修復について「国際社会全体で協力する必要がある」と主張した。