白鵬、九州場所も休場の可能性示唆
「大相撲九州場所」(11月8日初日、福岡国際センター)
左膝負傷からの復帰を目指す横綱白鵬(30)=宮城野=が27日、福岡市内で取材に応じた。秋場所で途中休場した横綱は、九州場所への出場について「関取衆と組んでみないと、まだ分からない。そこから、あらためて判断したい」と語り、回復状況を含めて慎重に結論を出す意向を示した。稽古での仕上がり状態によっては、2場所連続で休場する可能性も出てきそうだ。
出場か、それとも休場か。07年名古屋場所の横綱昇進後、初めて休場に追い込まれた秋場所から約40日。再起を目指す白鵬は、福岡市役所を表敬訪問後に取材に応じたが、慎重な姿勢を崩さなかった。
「土俵の中で関取衆と組んでみないと分からない。そこから、あらためて判断したい」
左膝のケガのため秋場所3日目から休場した。今月6日に稽古を再開し、20日の丸亀巡業に途中合流。24日の広島巡業では取組にも復帰した。回復は順調のようにみえるが、週明けに予定する出稽古で仕上がり具合を確認してから、出場の可否を決断する考えを示した。
今場所で、横綱在位が貴乃花を抜き、史上4人目となる50場所に到達。節目の場所への意欲は強いが、常に優勝争いが求められる立場でもあり、中途半端な状態で土俵に上がるわけにはいかない。「出るからには千秋楽まで引っ張って、笑顔で終わりたいという気持ちがある。それが横綱の責任」と、強い自覚をにじませた。
当面は宮城野部屋で体つくりに専念する方針。どこまでペースを上げられるか。熟慮する状況が続きそうだ。