西岡離脱も…和田虎に悪夢のWショック
「DeNA6-5阪神」(22日、横浜)
阪神の西岡剛内野手(30)が右肘の違和感で五回の守備から途中交代した。試合中に病院へ向かったもようで、最悪の場合、離脱の可能性もある。しかも試合は5点差をひっくり返される悪夢の逆転負け。序盤に鳥谷敬内野手(33)の2ランや、福留孝介外野手(38)のソロなどで畳み掛け、圧勝ムードかと思われたが、投手陣が崩れて九回にサヨナラ打を浴びた。西岡の負傷、逆転負けとダブルショックの和田虎。今後に尾を引きそうな1日となってしまった。
無情の打球が右翼に飛んだ。同点打を喫した井手に九回2死二塁からサヨナラ打。三塁ベンチで和田監督はぼうぜんとなるしかなかった。
初回に相手失策から2点を挙げ、二回には鳥谷、三回には福留の一発で5点をリード。21日の巨人戦で見事な逆転勝利を挙げ、そのままの勢いで横浜に乗り込んだはずだった。
暗転は五回だった。この回の守備から西岡に代えて新井が三塁へ入った。何が起こったのか?不穏な空気が漂う中、そこまで無失点のサンティアゴはマウンドへ向かった。
先頭の代打・飛雄馬に遊撃内野安打を許したが、続く黒羽根、石川を連続で遊ゴロに仕留め2死までこぎつけた。ところが、続く関根に痛恨の四球を与え一、二塁にされると下園には左前適時打で1点をかえされ、筒香を迎える。セ・リーグ2冠の4番にここまで2四球と逃げてきたが、勝負を挑めば3ランでかえされた。1点差。
青く染まるハマスタは一気にノリノリムードに変化。七回に同点に追いつかれ、サヨナラ負けに終わった。5点差以上をひっくり返されるのは2013年8月20日・DeNA戦(横浜)以来だ。
悔やまれるのは七回の攻撃。1死二、三塁の絶好機に伊藤隼をそのまま打たせ一ゴロ。ネクストで控えていた神様・関本はベンチへ戻り、代わって登場の狩野は三ゴロに倒れた。ここで追加点が取れていれば…。結局、切り札の出番はないまま試合は終わった。
会見場に現れた指揮官。表情を失った顔がすべてを表していた。伊藤隼に代打はなかったか?「あそこは考えなかった」といった。託した若手が結果を出せなかった。
痛いのは敗戦だけではない。西岡について問われると「肘の違和感。(箇所の)ピンポイントは言えない」と明かした。西岡は試合中に患部をアイシングしながら病院へ向かったという。
昨秋、手術をした右肘に痛みが再発したなら最悪の場合を考えなければならなくなる。平田ヘッドコーチは「ちょっとまだ何とも…」と言葉をなくした。
西岡はここまで44試合にフル出場。1、2、3番と打順がめまぐるしく変わる中、献身的に打線を支えてきた。もしも離脱となれば、これほど痛い敗戦はない。
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