阪神の新外国人キャンベルはスコットランド伝説の国王の血縁! 品格はいかに?
阪神が来季主砲候補の新外国人としてエリック・キャンベル内野手(29)=メッツ=を獲得した。阪神・四藤慶一郎球団社長(56)が26日までに「大筋で合意に達しています」と認めた。今オフの米国メジャー市場は日本球界にとって「豊作」とは言えず、「4番・サード」候補を探していた阪神もキャンベルと合意するまで、数選手との交渉が難航した。
ある球団幹部によれば、阪神の外国人調査のポイントに以前よりも「性格」「品格」がかなり重要視されるようになったという。球界の盟主と呼ばれる巨人は以前からそう言われるが、阪神が神経質になるのは、マートンのトラウマが少なからずあるのだ。
3度の最多安打、首位打者などスラッガーとしては球団史上最強とも言える申し分ない活躍を見せたが、阪神が15年オフに契約を更新しなかった理由のひとつに、精神面の不安定さがあった。和田前監督(現阪神SA)、関川前打撃コーチ(今季ソフトバンク打撃コーチ)らと衝突した経緯もあったが、とりわけ、審判の判定にクレームをつけ、悪態をつくなど、その品格が問題視されたこともある。敬虔(けいけん)なクリスチャンで普段は穏やかなだけに、阪神の球団関係者からは「判定などでカッとなってしまう、あの性格さえ何とかなっていれば…」と、いまだに安打製造機の退団を惜しむ声も聞かれる。
昨オフ獲得したヘイグは残念ながら結果を残せず、1年で戦力外となったが、グラウンド内外で精神面にムラのない温厚な性格は二重丸。バットにムラがあったため、退団を余儀なくされたが、活躍すると、平田チーフコーチから「ヘイ!グー!」とオヤジギャグでイジられるなど、チームにはなじんでいた。同じく今季限りで退団したゴメスも性格は二重丸で、同僚からの評判もすこぶる良かった。
では、新助っ人キャンベルはどうか。もちろん、球団の命を受ける駐米スカウトが打撃のクオリティーとともに品格を見定めることを忘れてはいない。
目を引くのが、その血統だ。なんと、彼はスコットランド国王・ロバート1世と血縁関係にあるという。文献には、スコットランド人にとってロバート1世は国民的英雄とある。生誕は1274年だから日本の鎌倉時代、蒙古襲来の年。そんな伝説の国王と血筋がつながるキャンベルの品格が入団前から楽しみでもある。もちろん、本業で実力を発揮し、彼が「猛虎襲来」の象徴になることを期待するが…。
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