阪神、DeNA戦力外の山崎憲を獲得へ 大和流出に備え万能内野手補強

 阪神が今オフ、DeNAから戦力外通告を受けた山崎憲晴内野手(30)の獲得に乗り出すことが24日、分かった。

 山崎は内野全ポジションを守れるユーティリティープレーヤーで、安定した守備力が評価されている。2013年には内野全ポジションで出場し、翌14年は遊撃のレギュラーとして115試合に出場した。

 球団幹部は「ノーコメント」としながらも、小技にも定評があり、内野のバックアップ要員として戦力になれると判断。国内FA権を行使した大和に他球団流出の可能性があり、二遊間を守れる内野手の人数を確保しておかなければならない現状もある。

 実際に今シーズン中、二遊間を守れる野手に故障者が相次ぎ、ファームを含めて内野手の人数が不足する事態に陥った。すでに現場では秋季キャンプで大山の遊撃挑戦など対策を講じており、センターラインの層を厚くするために注力している。

 フロントとしても、ドラフト3位で立大の熊谷を獲得したが、長いペナントレースを戦い抜く上で、さらに人員を確保しておく必要があると判断。来季、05年以来13年ぶりのV奪回へ-。チームの窮地に空く穴を確実に埋めてくれる経験豊富な万能選手が、欠かせないピースになる。

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