阪神の糸井嘉男外野手（３６）が１６日、来季目標に４２盗塁以上を掲げた。この日、大阪市内の西梅田スクエアで、お笑いコンビ・テンダラーとトークショーを開催。１３年ぶりのリーグ優勝と、個人タイトル獲得を誓う来季へ向けて「来年は倍走ります！！」と、今季２１盗塁から倍増を“公約”に掲げた。

　寒空の下、屋外に設置された特設会場。集まった大勢のファンを前に、糸井が“公約”を掲げた。お笑いコンビ・テンダラーとトークショー。リーグ連覇を許した広島の強さを問われた時だ。「１番から隙のない打線。それにここ一番の走塁が…」と話し始めると、自ら目標値を掲げた。

　「今年は膝をやって（痛めて）いたんで、抑え気味だったんですけど。来年、倍は走ります！！」

　今季は故障離脱もあって出場１１４試合。代打待機などもあったが、チームトップの２１盗塁を記録した。リーグでも４位タイ。万全の状態でシーズンを戦えば当然、倍増は不可能な数字ではない。実際、オリックスに在籍した昨季は、５３盗塁で盗塁王。新加入・ロサリオの前を打つ３番起用が濃厚で、来季はバットと足で得点を量産する。

　糸井の宣言に会場も熱狂。この発言に、テンダラーの２人も反応した。「もし達成できなかったら１年後、ここで漫談してもらっても…」。この日のトークショー前には和牛、アインシュタイン、ギャロップと、人気お笑いコンビが漫才を披露した。思わぬ？要求にも、笑顔で「公約します！！」と言い切った。

　シーズン終了後、１１月中は体のケアに専念した。１２月に入って本格的なトレーニングを再開。移籍２年目シーズンに向けた準備を整えている。１４日の契約更改後、会見で語った自己採点は「２点」。１３年ぶりのリーグ優勝と、個人タイトル獲得で雪辱を誓う。盗塁数倍増なら盗塁王は射程圏内。超人が有言実行でチームを頂点に導く。