岩崎“メッセ塾”入門や 先発再転向、160投球回に目標設定
阪神・岩崎優投手(26)と岡崎太一捕手(34)が24日、大阪市内の商業施設「WISTE」で開催されたクリスマストークショーに出演した。岩崎は“メッセ塾”に入門する意向を示し、来季の目標を160投球回に設定。プロ初の完投勝利にも意欲を示し、先発再転向を目指す来シーズンへ思いをはせた。
クリスマス一色に彩られた店内を歩き、特設ステージに上がる。マイクを握り、顔を上げると壇上の前だけは黄色と黒の虎柄に染まっていた。集まったファンの前で来季160イニングを目標に掲げた背番号67。「数字がついてくればいいです」と背筋を伸ばした。
金本監督から先発再転向を打診され、心新たに「ローテーションを1年間守る」と決意を込める左腕。最初は規定投球回(143イニング)と設定したが、同じくトークショーに参加した野球評論家・中西清起氏の猛ゲキで上方修正した。「頑張ります。任されたイニングを投げきれるようにしたい」。“元職場”のブルペンの負担を最小限に抑える。
究極の理想像は日本球界を代表する最強助っ人だ。「ランディはストイックで、すごいと思います。自分で自分の体を管理していて、尊敬しています」。NPB通算84勝、7年連続で規定投球回をクリアしているメッセンジャー。疲労除去を目的とした約5キロのロードワークなど、日々のコンディション維持に万全を期す右腕を間近で見て、学んでいく。
先発を務めていた昨年までの3年間では、14年シーズンの90投球回が最高成績。「先発をするからには九回のマウンドに立って、試合を締めてみたい」。プロ初の完投勝利にも意欲を燃やす岩崎は現在、主に肩や股関節を鍛え上げている。
「自分が中心となって優勝に貢献します」。虎党の前で誓い、自らを奮い立たせた。いばらの道だとしても、志は揺るがない。来年は先発投手陣の柱だ。