星野氏を招へいした元球団社長が悼む「関西を盛り上げてくれた功労者」

18年ぶりのリーグ優勝を決め、歓喜のナインに胴上げされる阪神・星野監督=甲子園球場
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 プロ野球・楽天の星野仙一球団副会長が4日、すい臓がんのため70歳で死去していたことが6日、明らかになり、2002年に星野さんを中日から阪神監督に招へいした時の球団社長だった野崎勝義氏(75)はこの日、「今も会えば『監督』『社長』と呼び合います。残念でなりません」と声を落とした。

 星野さんが阪神監督を務めたのは02、03年の2シーズンだけだったが、03年に18年ぶりのリーグ優勝を導き、05年のVの下地も作った。

 野崎氏はその手腕を振り返って、「それはやはり、補強を力強く断行したことですね。久万オーナーに『あなたがしっかりした補強をしてこなかったせいで、阪神はこんなに弱くなった』と。久万さんは『星野にそう言われたよ…』ってつぶやいてました」と、闘将と名物オーナーの秘話を打ち明けた。

 04年の球界再編騒動の際には、2リーグ制堅持を訴えて回った野崎氏をアシスト。他のセ球団が巨人との対立を避けたい中で、当時SD(シニア・ディレクター)の立場だった星野さんが全面擁護を展開した。

 野崎氏は「あれだけ関西を盛り上げてくれた功労者はいません。お悔やみを申し上げます」と、阪神を大きく変えてくれた闘将の、早すぎる死を悼んだ。

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