大山 二塁OK! 2年連続“宜野座1号”も出た
阪神の大山悠輔内野手(23)が30日、沖縄先乗り自主トレで二塁の守備練習に取り組んだ。秋季キャンプから二塁、遊撃の練習に取り組んでおり、この日のシートノックでも二塁で軽快な動きを見せた。また今年初めて行われた屋外でのフリー打撃では、2年連続の“宜野座1号”をマーク。球場に駆けつけた虎党を沸かせた。
宜野座に太陽の光が降り注がれた。じんわり汗ばむ陽気。昨日まで降り続いた雨を、そして自らの不安を振り払った。先乗り自主トレ2日目、大山の練習時間は6時間に達した。仲間と共に切磋琢磨(せっさたくま)し合う時間の中に、充実ぶりがにじんだ。
午前中に行われたシートノック。中堅には高山とドラフト4位・島田(上武大)、遊撃には北條、糸原、植田が就いた。激しいセンターラインの争いが繰り広げられる中、二塁の位置には大山ただ一人。軽快な動きで、懸命に白球を追った。
首脳陣の頭には“二塁・大山”の構想もある。久慈内野守備走塁コーチは「(大山を)セカンドで勝負させたい気持ちはあります」と話している。秋季キャンプでは、堅実さとチーム随一の強肩を武器に、二塁だけでなく遊撃にも取り組んでいたが、この日の練習では二塁一本。大山は「どうなるか分からないので」と前置きした上で、二塁レギュラー争いへ向け「準備していかないといけない」と表情を引き締める。
2年連続の“宜野座1号”も放った。今年初だという屋外でのフリー打撃では、北條らと同じ先頭の組でバッティングを開始。安打性の当たり、フェンス直撃…。徐々に快音を響かせていくと、駆けつけた虎党が待ち焦がれた柵越えは23スイング目に訪れた。豪快にバットを振り切ると、打球はぐんぐん伸びて左翼フェンスを悠々と越えたところに着弾。客席からは拍手が巻き起こった。
「ここからしっかり上げていかないといけないので。しっかりやりたいと思います」
今年の漢字に「進」と掲げている大山。プロ2年目。今は前へ、前へと進んでいくしかない。「甘い世界ではないので、本当に1日1日が勝負ですし、不安しかないですけどやるしかない」
目前となったキャンプインへ向け、マスコットバットで連日の振り込み。その数は2日間で500を超えた。守備に、打撃に。不断の努力の先には、『チームの勝利への貢献』という最大の目標が待っている。
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