原口 手術後初甲子園238日ぶり安打「最高です!」
「ウエスタン、阪神3-2ソフトバンク」(31日、甲子園球場)
虎党からの声援にバットで応えた。大腸がんからの完全復活を目指す阪神の原口が代打で登場。二塁打を放った。昨季10月5日の中日戦以来、238日ぶりの安打を聖地でマークし「(甲子園は)いい球場なので楽しかったですし、最高です!」と満面の笑みを浮かべた。
甲子園に詰めかけた観客がどっと沸いた。八回2死走者なし。この日、一番の歓声を受けて原口が打席に向かった。田浦の初球140キロ直球を強振。打球は左中間を破る二塁打となり、再び温かい拍手が送られた。
「1打席目でヒットが出てすごくうれしい。しっかりいいスイングができた」。26日のウエスタン・中日戦(蒲郡)で右膝に死球を受けた後、安打が出ていなかった。スコアボードにHのランプを灯し、安どの表情だ。
平田2軍監督は試合後に「いや、さすがだね。明日はスタメンで行くよ」と、1日は一塁で先発起用することを明かした。
原口は「その日その日でしっかり準備をして結果や内容を求めてやっていきたい」と気合を込める。見据える先はもちろん、1軍。「また(1軍の甲子園に)早く帰って来て、頑張りたい」。背番号94が聖地で輝く姿を、虎党は待っている。
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