矢野監督 鯉に6連敗…福留抹消、糸井コンディション不良 代役も不発…
「広島7-2阪神」(1日、マツダスタジアム)
巨人相手に4連勝を飾ったと思ったら、広島には6連敗。これは地力の差か…。阪神が敵地・マツダで広島に連敗。カード3連勝で追いつくはずだったゲーム差は「5」に開いた。前日の試合で途中交代した福留孝介外野手(42)は右ふくらはぎの筋挫傷で抹消。糸井嘉男外野手(37)はコンディション不良で欠場し、代わりに先発した若手は不発。出でよ、救世主-。
またしても赤い波にのみ込まれた。糸井と福留を欠き、若手が並んだ打線は6安打で2得点止まり。逆に守備ではミスが絡んで失点を重ねた。不本意な展開で広島戦6連敗。5ゲーム差とされ、鯉の尻尾がまた遠のいた。
それでも下は向いていられない。チームは苦境でも、出番を待つ選手にとっては好機でもある。矢野監督はチームを再び勢いづける若手の奮起を促した。
「めちゃめちゃチャンスやからね。あそこら辺にいい姿を見せてもらいたいっていうのは、すごく思っている。キャンプの時も競争と言っている。そういう姿は俺もすごく望んでいる」
首位攻防第2ラウンド。今季初めて不動の3番と5番がともに先発を外れた。
糸井は広島の先発・ジョンソンとの通算対戦成績が26打数11安打、打率・423。相性はいいが、コンディション面を考慮して5月3日・DeNA戦以来の先発から外さざるを得なかった。福留は前日31日の広島戦で軽度の右ふくらはぎ筋挫傷を発症したため、この日、出場選手登録を抹消された。
代役として、中谷と、この日1軍に昇格した陽川を先発起用。先発野手の平均年齢29・0歳の広島に対し、同25・6歳の打線で挑んだが、結果は厳しかった。陽川、中谷から快音は響かず、甲子園で広島に3連敗を喫して以来となる4カードぶりの負け越しだ。
フラストレーションがたまる展開に、阪神ファンの怒りはヒートアップ。六回、石原に犠飛を許した直後だった。投手交代を告げた矢野監督が三塁ベンチに戻ると、観客席最前列に座っていた阪神ファンが投手起用に関するヤジを飛ばした。これに指揮官が珍しく応戦し、口論になる場面もあった。
今後も若手中心の打線で臨む可能性がある。矢野監督は糸井について「コンディションがどうなのかで決める。『明日(先発で)行く』と言える感じじゃない」と話した。福留は最短でも11日まで1軍復帰はできない。
「そこ(今日の結果)を受け止めてどういう姿を見せてくれるのか」。指揮官は苦境を打破する若手の躍動を待っている。
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