ドラ1近本 這い上がれ!今後も1番起用 矢野監督がゲキ
阪神の矢野燿大監督(50)が17日、21打席連続無安打中のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=を今後も1番で起用していく方針を明かした。巧打と俊足でチームをけん引してきたルーキーが一回り成長することを期待して、トップバッターを任せ続ける。
交流戦の残り2カードは強敵との対戦を残す。18日からはパ・リーグ首位の楽天、21日からは昨季のパ・リーグ王者・西武を甲子園に迎える。矢野監督は山場となる6連戦を前に「全部勝ちたい」と力を込め、1番・近本をキーマンに挙げた。
「近本が機能していくというのが、うちの打線のリズムになってくると思う」
ただ、新人は21打席連続無安打中。打順変更が検討されてもおかしくない状況だが、きっぱりと否定した。
「それは俺の中ではないね、うん」
苦しむ姿を目の当たりにしても、1番から動かさない。成長への期待を込めたメッセージだ。
「結果が出なかった時にちょっと焦りというのかな。でも、バットに当たれば、何かが起こるバッターなんで。どうしていくのかというのを見ていきたいと思う」
ドラフト1位ルーキーは、ここまでの上位争いの原動力だった。4月20日・巨人戦から48試合連続で1番に座っている。同18日・ヤクルト戦から5月2日・広島戦まで13試合連続安打を記録し、赤星(12試合)が持っていた球団新人記録を更新した。
しかし、交流戦では調子が下降。12日・ソフトバンク戦の3打席目から快音が響いていない。トップバッターの不振に同調し、チームは13日以降の4試合で3敗1分け。その間は計18安打11得点と苦しんでいる。
この日、静養した近本は「見つめ直してやっていきたい。相手に合わせて、考えながらやっていければいいと思う」とトップバッターとしての自覚を口にし、気持ちを引き締め直した。
この日のオールスターの最終中間発表では外野手部門の2位だった。矢野監督、ファンの期待を力に変え、不振脱出を目指す。
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