ジョンソン 「万全」期し最短での再登録見送り 復帰は交流戦明けへ
疲労蓄積によるリフレッシュのため出場選手登録を抹消されている阪神のピアース・ジョンソン投手(28)の1軍復帰が、交流戦明けにずれ込むことが17日、分かった。17日に1軍再登録が可能で、18日・楽天戦(倉敷)からの合流を目指して調整してきたが見送られた。状態は上向いており、今後は対打者への投球なども視野に入れ、万全の状態を整えていく。
不動のセットアッパーが本来の姿を取り戻すまで、もう少し時間をかけることになった。1軍は18日・楽天戦(倉敷)に備えて岡山入り。しかし、そこにジョンソンの姿はなかった。
矢野監督は「最終的な本人の気持ちと、体とが“よし”というのには、もうちょいかかるのかなと思っている」。投げられない状態ではないが、無理をさせない方針を示した。
新外国人のジョンソンは春季キャンプの実戦から結果を残し、開幕からフル回転。150キロを超える直球と、鋭く縦に割れるパワーカーブを主体に、開幕から16試合連続無失点を記録した。
開幕から約2カ月間で28試合に登板。5月には3度の3連投をこなし、苦しい場面での登板や、イニングまたぎで勝利に貢献してきた。
しかし、米国でも1シーズンで最多登板が17年の44試合だった。来日1年目の右腕にとって、ハイペース登板は未知の経験。疲労が蓄積し、7日にリフレッシュのため出場選手登録を抹消された。
当初は最短10日での1軍復帰を目指し、疲労回復に専念。16日には鳴尾浜で抹消後初のブルペン入りした。捕手を座らせて直球、パワーカーブなど約30球。「しっかり休んで100%の状態で戻ってきたい」と話していた。
しかし、18日・楽天戦からの1軍復帰は見送られた。4日・ロッテ戦での登板を最後に実戦から遠ざかっており、ジョンソン自身も状態を確認するためにも、実戦やシート打撃などで打者を相手に投げたい意向を持っているという。
福原投手コーチは「万全でいくというのが一番いいと思う。疲労をしっかり取ってから」と説明。シーズンはまだ76試合も残っている。さらに23日・西武戦の後は5日間試合がないこともあり、じっくり時間をかけて、態勢を整えていく。
矢野監督は「こっちもある程度、我慢が必要やから」とも話した。守護神のドリスやベテランの能見、藤川、今季飛躍を見せている島本、守屋。ジョンソンの復帰まで、リリーフ陣にはさらなる奮起が期待される。
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