矢野虎 16日にも自力V消滅 今季5度目の4連敗…巨人と10・5差
「中日4-2阪神」(15日、ナゴヤドーム)
阪神が逆転負けを喫して4連敗。きょう16日にも自力優勝の可能性が消滅する。誤算はセットアッパーのピアース・ジョンソン投手(28)。2-2の八回、2死から中日打線につかまった。さらにもう一人の助っ人、ジェフリー・マルテ内野手(28)は走塁中に左膝を負傷。登録を抹消する可能性が出てきた。巻き返しを目指す後半戦。矢野阪神にとっては厳しい黒星発進となった。
予想もしなかった展開が繰り広げられた。同点の八回2死走者なし、カウント2ストライク。マウンドにはジョンソン。誰もが九回以降の攻防を思い描いた場面から敗戦が待っていた。三塁ベンチは沈黙し、左翼席を埋めた阪神ファンは表情を失う。想定外の後半戦開幕となった。
矢野監督は勝負手を切って敗れた後、「これも野球だよね。いつも『2アウトからホッとしたらあかん』と言うけど。ホッとしていないし、やられることはあるけど、それは減らしていかないとあかんし。しゃあないよね、ジョンソンでやられるのは」と潔く振り返っていたが…。球場を出発した後に、巨人が延長戦を制して勝利。その首位・巨人とは今季最大の10・5ゲーム差。きょう16日にも自力優勝の可能性が消滅する崖っぷちに追い込まれた。
一進一退で迎えた八回だった。ジョンソンは2死後に大島を2球で追い込んだ後、左前打を許した。アルモンテには初球を打たれて右中間適時二塁打。来日初の2試合連続失点で決勝点を奪われた。
続くビシエドにも適時二塁打を許して初の途中降板。不動のセットアッパーが来日初の1試合2失点を喫し、前半戦最終戦と、後半戦開幕戦で2試合連続敗戦投手となった。
誤算は試合中盤にも起きていた。四回2死。左翼線へ打球を放ったマルテが、走塁中に左膝を負傷。二塁へ滑り込んだ後、その場に倒れ込んだ。
治療を受けていったんはプレーを続行したが、五回の守備から交代。試合終了まで見届けると、「明日は(先発)ラインアップに入れるように全力を尽くす」と話したが、矢野監督は楽観視しなかった。
「前と同じ箇所で本人も痛いながらにやっていたんだけど、現状は明日、明後日(の出場)は厳しいかなという感じなんで。本人は痛いながらもやるっていう気持ちは出しているんだけど。ちょっと分からない」。16日以降の状態次第では、出場選手登録を抹消する可能性も出てきた。
安定感を誇ってきたジョンソンの乱調に、調子を上げていたマルテの負傷。巻き返しを目指す上で、ダメージが大きい敗戦となった。
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