メッセンジャー 早期1軍復帰へ意欲 日本通算100勝へあと2
右肩の治療のため米国に一時帰国し、8日に再来日した阪神のランディ・メッセンジャー投手(37)が9日、鳴尾浜で2軍練習に合流した。日本通算100勝まで、あと2勝に迫っていることもあり、「可能なら今すぐにでも1軍に戻りたい」と本人は早期復帰へ意欲満々。一方で矢野監督は、特別扱いはしない方針を明かした。
明らかにアメリカへ帰国する前とは表情が違っていた。「ホントは帰って来たくなかったんだけど…(笑)。こっちに戻る飛行機は短いフライトじゃないからね」とメッセンジャーが豪快に笑う。状態が戻ってきている手応えもあるのだろう。いきなり報道陣にジョークをかます余裕を見せるほど機嫌がいい。
今季3勝7敗、防御率4・69。7月11日に出場選手登録を抹消され、2軍で調整を続けていた。米国で右肩の治療、リハビリを行うため、同27日に一時帰国。8日に再来日したばかりだが、酷暑の中で早速、体を動かした。ランニングとショートダッシュをこなした後は、通常より短い距離でキャッチボール。真夏の日差しの下で汗だくになった後は室内にこもり、約2時間トレーニングを行った。
「向こうではすごくいい時間を過ごせたよ。体の状態を上げていくために必要なことをやってきた。いい姿勢だったり、いかにいいポジションで体を動かせるかっていうことに集中してやっていた」と明かしたメッセンジャー。実戦復帰のメドを問われると、「できる限り早く、すぐにでも戻りたい。可能であれば今すぐにでも」と意欲を示す。
一方で矢野監督は特別扱いはしない方針だ。「開幕を任された投手でありながら、またそういうふうに(2軍で結果を残す段階から)やるっていうのはしんどい部分はあると思う」。そう胸中を推し量った上で「いいパフォーマンスを下でしっかりやって。競争に勝って(1軍に)上げるっていうのは当たり前のこと。そういうふうに思って帰ってきてくれていると思う」と話した。
現在、日本通算98勝。大台へあと2勝に迫る。「自分ができることをやって、今の状況を何とかポジティブな方向に向かわせたい。1軍に戻ってすぐにでも投げられるように、準備していきたい」とメッセンジャー。勝負どころとなる夏場を迎え、1軍先発陣も盤石とは言えない状況だ。“開幕投手”が万全の状態で戻ってくれば、これほど頼もしいことはない。
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