再始動となる一歩を踏み出す。阪神の藤浪晋太郎投手（２５）が１０日のウエスタン・中日戦（高岡）で２軍に再降格後、初先発する。

　猛暑の鳴尾浜で９日、投内連係などの練習をこなした藤浪は「やることは変わらないですから。自分のピッチングをするだけなんで」と登板へ向けて意気込みを語った。

　今季初、２９９日ぶりとなる１軍登板となった１日の中日戦（甲子園）は、４回１／３を投げ４安打１失点ながら、８四死球を与える結果に終わった。

　試合後すぐに抹消することを明かした矢野監督は「次に対する目標とか課題とかがまたできたと思う。次のチャンスは晋太郎自身がつかむもの。次の姿を楽しみにしたい」と再びはい上がってくることを期待。藤浪自身も「２軍にいるのだから当然、結果を出していかないといけない」と表情を引き締める。

　前回登板では、大歓声の中で投げる喜びを改めて感じた。「鳥肌が立つくらいすごい声援だった。やっぱりああいう所で野球がしたいなと改めて思いました」と振り返った久々の甲子園での１軍登板。歓声が降り注ぐあのマウンドへ戻るために。まずは２軍でしっかりと結果を積み重ねていく。