阪神から育成１位で指名された小野寺暖外野手（２１）＝大商大＝が２５日、東大阪市の同校で畑山統括スカウトらから指名あいさつを受けた。目指すは息の長い選手。来季日米通算２２年目を迎える福留に師事していく考えを明かした。

　「長くできるということは、人とは違う練習方法や感覚を持っておられると思う。そういったことを聞いてみたい。体が悲鳴を上げるまではずっとやりたいと思っているので」

　背中を追う選手は明確だ。フルスイングでチームを支え続ける福留の姿に引かれており、尊敬のまなざしで見る。自身も力強い打撃を身につけるために大学３年時から１・３キロのバットを朝から晩まで振り込むなど、“練習の虫”となって技術向上に努めてきた。

　２６日には明治神宮大会出場をかけた関西地区大学選手権大会が開幕する。「３連勝して関西１位で神宮大会に行くのが目標。アピールして１日でも早く支配下登録してもらえるように頑張りたい」。今春のリーグ戦で首位打者に輝いた小野寺が、まずはチームを全国に導く快音を響かせる。